【プリウス】VS【 プリウスPHV】価格や燃費などの比較。どっちがいいの?

比較

現在でも街中でよく見かける30系のプリウスやプリウスPHVですが、新型の60系が発売した今だからこそさらに中古車価格が下がり、手に入れるチャンスとも言えます。

そんなこれから手に入れようとお考えのあなたのお役に立てるように2台の比較記事を公開します。少しでも参考になれば幸いです。

まず「プリウスPHV」とはプリウスの兄弟車として走行用バッテリー容量を拡大し、外部充電を可能にしたプラグインハイブリッドモデルとなります。

プリウスをベースに燃料電池車「MIRAI」を彷彿とさせる専用エクステリアデザインを採用しており、EV走行距離が68km走行可能になっているなどプリウスよりもEV寄りのクルマとなっています。

量産車世界初のソーラー充電システムをオプション設定し、バックドアをトヨタ車初のCFRP(カーボンファイバー)製にして軽量化を図るなど当時から話題性の高かったプリウスPHV。

独特なプリウスとは異なる、落ち着きのあるエクステリアデザインの評価が高い一台です。

今回は過去のモデルではありますが、プリウスとプリウスPHVとの比較をしていきたいと思います。

プリウスの3代目はこんな感じでした

30系プリウスはロサンゼルスモーターショー2018にて発表された2019年北米仕様とほぼ同一のデザインとなりました。

引用:https://toyotanews.pressroom.toyota.com/

特徴的なエクステリアデザインが見直されてバンパーまで食い込むランプは控え目となるのが一番の注目点。

好評であるプリウスPHVのエクステリアデザインに近づく、という噂がありましたが、発表された写真を見ると現行プリウスにプリウスPHVの要素を取り入れたデザインとなっています。

引用:https://response.jp/article/2018/11/29/316694.html

フロントはターンライト部がバンパーに食い込んでいたヘッドライトが水平基調の新造形となり、現行型よりも幅広い照射角を実現しているそうです。

フォグランプのデザインは三角形からプリウスPHVに近い縦型のデザインとなりスッキリとした印象となっています。

引用:https://response.jp/article/2018/11/29/316694.html

リアは主にバンパーのデザインが変更されてリアコンビランプもまた新造形となり、LEDテールランプがバンパーに繋がる縦長から横長へと変更され、プリウスPHVを彷彿とさせるデザインとなっています。

引用:https://toyotanews.pressroom.toyota.com/

 

フロント・リア共に現行型よりも控え目な印象とはなりますが、プリウスらしい独特なデザインの基本的なラインは維持されています。

素人的な意見では「ここまで変更するのならばプリウスPHVの車体をそのまま使えばいいんじゃないの?という意見が出るのでしょうが、プリウスPHVとのデザインの棲み分けをする上でプリウスPHVと同一デザインには出来ない、という事情があるのだと思います。

引用:https://toyotanews.pressroom.toyota.com/

インテリアでは日本仕様で用意されるかどうかは不明ですが、11.6インチT-Connect SDナビゲーションシステム」が標準装備されている【Limited】グレードが設定されるなどプリウスPHVに近い内装となっています。

引用:https://toyotanews.pressroom.toyota.com/

メカニック面では「電気式マグネットレスリアモーター」を採用する電動AWD「AWD-e」の投入が今回の北米仕様の目玉の一つとなっていますが、基本的に国内モデルで投入されている「E-Four」と同一ユニットだと思われます。

そして衝突回避支援パッケージ「Totota Safety Sense P」全車標準装備となりました。

プリウスαが2017年に全車標準装備、カローラスポーツなど全車標準装備となる車種が増えている「Totota Safety Sense」。

トヨタが打ち出す、高齢者を含むすべてのドライバーの安全をサポートする「セーフティ・サポートカー(サポカー)」の要として、これからの自動車には欠かせない安全装備

ブレーキ制御のみ行う簡易的なシステムは軽自動車にまで採用されるようになった現在、プリウスがこれまで「Totota Safety Sense P」を標準装備としていなかったことの方が不思議なくらいで今回のマイナーチェンジでの全車標準装備は少しばかり遅かったように思います

燃費については北米モデルにおいては現行型と変更は無いようです。

国内版ではカタログ燃費が「JC08モード」から新燃費基準「WLTCモード」に変更となるため数値的にはかなり落ちる印象となります。

それでも「カローラスポーツ」の燃費表示の様に「WLTCモード」と「JC08モード」が併記される形となりますので現行型との比較はしやすく燃費が落ちた、と早とちりする事は無いと思われます。

WLTCモード」の方が実燃費に近い数値で「市街地モード」「郊外モード」「高速道路モード」が併記されるので購入前の検討時にライバル車種との比較や実燃費の把握がしやすいでしょう。

【プリウス】VS【プリウスPHV】価格について

引用:https://toyota.jp/priusphv/

引用:https://toyota.jp/priusphv/

ここからはプリウスPHVをメインにプリウスとの比較をしていきます。

まずはプリウスPHVのグレード一覧から紹介していきます。

(価格は発売当初のものですので、参考までにご確認ください)

グレード

価格

優遇額

Aプレミアム4,222,800円約365,000円
レザーパッケージ4,066,200円約361,100円
ナビパッケージ 3,807,000円約354,600円
特別仕様車
Utility Plus
3,829,680円約355,200円
ナビパッケージ 3,666,600円約351,100円
GR SPORT4,116,960円約362,400円
特別仕様車
Safety Plus
3,730,320円約352,700円
  3,261,600円約341,000円
GR SPORT3,711,960円約352,200円
特別仕様車
Safety Plus
3,325,320円約342,600円

基本グレードとして【Aプレミアム】【A】【S】とプリウスとほぼ同じグレード名となっています。

しかしプリウスではメーカーオプションの「11.6インチT-Connect SDナビゲーションシステム」が【Aプレミアム】【A】【S“ナビパッケージ”】では標準装備になっているなど同名グレードでも単純比較は難しいです。

プリウスに設定されている“ツーリングセレクション”は用意されていませんが、【S】グレードにスポーツグレード『GR SPORT』が設定されています。

引用:https://toyota.jp/priusphv/

引用:https://toyota.jp/priusphv/

引用:https://toyota.jp/priusphv/

引用:https://toyota.jp/priusphv/

メーカー純正のカスタマイズカーといえるグレードで専用内外装に加えて足回りや剛性・空力アップパーツ、専用チューニングサスペンション、専用ブレーキキャリパーが追加装備されるなどスポーティーな仕様となっています。

引用:https://toyotagazooracing.com/jp/gr/grspriusphv/

アフターマーケット製品では「Toyota Safety Sense P」の動作に影響があるため推奨されていないローダウンサスへと変更メーカー純正で施されているなどスポーティーなカスタマイズカーを求める方にとっては非常に魅力的な仕様となっています。

世界中のモータースポーツに参戦する『TOYOTA GAZOO Racing』が培った技術と情熱を惜しみなく注いだトヨタのスポーツカーブランド『GR』の中でもライフスタイルに合わせた楽しさを提供するエントリースポーツモデル『GR SPORT』

ベース車両より約45万円UPとはなりますが価格以上のカスタマイズがされており、トヨタ純正だけに品質が高く走行テストを重ねて開発されただけに、「個性」を求める方にとってかなりのお買い得モデルといえます。

プリウスαには設定されているだけに、プリウスにも『GR SPORT』を用意して欲しいです。

 

○プリウス グレード一覧

グレード駆動方式メーカー希望小売価格
Aプレミアムツーリングセレクション2WD3,199,745円
E-Four3,394,145円
 2WD3,107,455円
E-Four3,301,855円
ツーリングセレクション2WD2,926,800円
E-Four3,121,200円
 2WD2,777,563円
E-Four2,971,963円
ツーリングセレクション2WD2,628,327円
E-Four2,822,727円
 2WD2,479,091円
E-Four2,673,491円
 2WD2,429,018円

 

近い仕様になるようにメーカーオプションを装着した価格で比較してみます。

プリウスS2,479,091円
+Toyota Safety Sense P86,400円
2,565,491円
優遇額-113,900円
2,451,591円
プリウスPHV 3,261,600円
優遇額-341,000円
2,920,600円

プリウス【S】グレードに「Toyota Safety Sense P」を装備したものと比較すると、約70万円の差となります。

しかし優遇額を含めた場合、差額は約50万円まで差額が縮まってきます。

これはプリウスPHVの場合はCEV補助金(クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金)対象となるため20万円の補助金が出るためです。

この差額でプリウスと異なる魅力的なエクステリアデザインのプラグインハイブリッド車が手に入るならばプリウスの上位グレードと比較の上で購入検討対象となってくると思います。

しかし、プリウスPHVにはエクステリアデザインとプラグインハイブリッドなどの魅力を潰しかねない欠点があります。

それは、リヤシートが2人がけ、乗車人数が4人であることです。

引用:https://toyota.jp/priusphv/

サイドの部分の張り出しが大きい立体感のある背もたれと座面になっておりフロントシート並の快適な座り心地と収納ボックス付きの専用センターアームレストが装備されておりプリウスとは異なるプレミアムな雰囲気を作り出しています。

しかし、プリウスのように5人乗りとして使う事が出来ません

4人での乗車で充分、という方には問題にならないリアシートですが5人で乗ることもある方にとっては残念な仕様でしょう。

引用:https://toyota.jp/priusphv/

また大容量リチウムイオンバッテリーの搭載スペースを確保するため、搭載位置をリアシート下からラゲッジスペース下へと変更されており、荷室容量が502L→360Lと大きく減少していいるのも欠点の一つです。

ゴルフバッグの場合、プリウスが4個載せることが出来るのに対し、プリウスPHV2個しか載せることが出来ません。

ラゲッジスペースの床が上がっている事も普段使いで劣る面です。

これらの仕様の違いを考慮した上で比較検討するようにしましょう。

【プリウス】VS【プリウスPHV】燃費の違いについて

引用:https://toyota.jp/priusphv/

次にプリウスと燃費を比較していきます。

プリウスPHVはその名の通り「プラグインハイブリッド車」であり、の充電スポットや家庭用電源での充電やハイブリッド走行中にエンジンで発電して充電する「バッテリーチャージモード」でプリウスより約2倍の大容量リチウムイオンバッテリーに充電した電力を使ってEV走行が可能となっています。

EV走行はフル充電で68.2km走行可能となっています。

ガソリンエンジンを使ったハイブリッド走行での燃費はプリウスの【E】グレードを除いたグレードと同じ37.2km/L(JC08モード)となっています。

EV走行では「日産リーフ」と同じく電動モーターを活用したトルクフルな加速を味わう事が出来るのでついつい電動モーターを活用し続けてしまいます。

そうすればEV走行可能距離は短くなり、ガソリン走行と同じく燃費ならぬ電費が落ちてしまいます。

充電スポットを活用し、EV走行可能距離での短距離利用が多い場合と高速道路など長距離移動でハイブリッド走行が多い場合では燃費が大きく異なります。

 

これらの走行環境の違いがプリウス以上に大きく影響を及ぼすためプリウスPHV所有者がネットにて報告している実燃費は様々ですが、平均するとおおよそ30~35km/Lとなっています。

 JC08モード燃費実燃費
プリウス37.2km/L・40.8km/L23~26 km/L
プリウスPHV37.2km/L30~35 km/L

EV走行を多用した場合には50km/Lという実燃費を記録する場合もあります。

「日産リーフ」などのEVのように300km以上の長距離走行は出来ません。

しかし充電スポットや自宅での充電環境の確保が大前提となるEVとは異なりガソリンエンジンでの走行が可能なので充電器の設置が難しいマンション居住者でも所有しやすいという利点があります。

外出先でバッテリー残量と充電スポットに気を配りながら走行しなくて良い、という実用性の高さがPHVの美点です。

ハイブリッドカーとEV、両方の利点を兼ね備えるプリウスPHV。

今後充電スポットの充実などEVの利用環境が整っていくと思われます。
充電環境が整っていない現状でもEVを使いたい、という方にとってプリウスPHVはとても魅力的です。

ハイブリッドカーとEV、両方を体験できるプリウスPHV。

プリウスよりも実用面で劣る面がありますが大変魅力的なクルマだと思います。

アイキャッチ画像引用URL:https://toyota.jp/priusphv/

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