一つ前のモデルの【トヨタ プリウス】はそれまでの先代までと大きく異なるスポーティーな外観となりました。
次世代プラットフォーム「トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ」(TNGA)を採用したことで低重心化し走りに安定感が増しました。
反面、空力特性向上を狙ってルーフが下げられるなど車高が下げられるなど室内スペースへの影響が心配となってきます。
ここでは後部座席を主にプリウスの室内空間について取り上げていきます。
【プリウス】フル乗車でも快適。後部座席の広さは?
引用:https://www.tomtomsvoice.jp/voice/?p=12296
まずはプリウスで気になるヘッドクリアランス。
後部座席は先代並の頭部スペース(ヘッドクリアランス)を確保しています。
車高が下がりルーフも低くなったのにどうやって先代並のヘッドクリアランスを確保しているのでしょう?
それは後部座席のシート高を下げ、天井部分の内装を抉るように変形させることで確保されています。
それでも175cm以上の身長の方が座るとギリギリのヘッドクリアランスとなり圧迫感を感じる事でしょう。
しかし、後部ドアの形状変更により視界の拡大により先代よりも閉塞感を抑える工夫が成されています。
シート位置が低くなっているためミニバンと比較すると視界も低いものになっています。
それでもスポーティーな車のように乗り降りに苦労するような低さではありません。
シート下にバッテリーを収めている事を思えば、この低さのシート下に収まるサイズのバッテリ-を新規に開発したトヨタの努力を評価したいです。
シートが低くなりはしましたが、一新されたシートはクッション性が向上された上に接触面積が広げられた事で座り心地が向上するなど改善がされた上に「TNGA」の新しい足回りと合わさって走行中の不快感は先代よりも軽減されています。
次に実際に座った時のスペースについて。
後部座席に二人が座る場合、【E】グレード以外に用意されるリアセンターアームレストを使用すればプリウスの車幅からくる広い室内幅を活かした、ゆったりとして快適な空間を確保出来ます。
引用:https://toyota.jp/prius/interior/comfort/
リアセンターアームレストはドア側のアームレストと角度と高さを合わせて自然な姿勢で両肘を置いて座わることが出来るように工夫されています。
後部座席に人を乗せる機会の多い方は【E】以外のグレードを選んだ方が良いでしょう。
後部座席に三人、フル乗車した場合では、大人三人が座ると肩が触れあう程度となり横方向の余裕は少なくなってしまいますが、5ナンバーサイズのセダンと比べると余裕があり中央座席に座る人が窮屈な思いはしなくていいでしょう。
足元スペースについては、ミニバンと比較すれば狭いと感じるでしょう。
成人男性が足を組む、という余裕はありません。
しかしセダンであると考えると充分な広さが確保されています。
助手席の位置を前寄りにするなど、前席のシートポジションを最後部へとしない限りは長距離乗車でも不快感を感じない広さは確保されており足元に小さな鞄を置く程度のスペースはあります。
流石に、ミニバンほどの余裕はありませんのでミニバンに慣れている人が乗る場合には工夫をしてもらう必要はあります。
総評として、足元と横幅は充分な広さがある反面、ヘッドクリアランスに余裕が無いため身長の高い方には快適とは言いがたい空間となっていますが、日本人の平均身長前後の方ならば快適と言える空間が確保されています。
【プリウス】荷物はどれくらい積める?荷室容量
引用:https://toyota.jp/prius/interior/luggage/
プリウスのラゲッジスペースは先代よりも56L容量が拡大されて荷室容量(通常状態)502L(2WD)となっていますいます。
走行用バッテリーを小型化してリヤシート下へ収める事が出来たおかげで拡大された容量ですが、四輪駆動のE-Fourとスペアタイヤ装着車では457Lと先代並の容量となってしまいます。
「TNGA」の採用で荷室床が低くなったことで荷室高が先代より8mm拡張されたことで先代よりも深くなっています。
荷室と車室を隔てる仕切り壁(バルクヘッド)が無いハッチバックとしての最大の利点、リアシートを倒しての荷室拡張をすれば1,558L(E-Four 1,512L)まで拡大し、最大1,695mm(E-Four 1,690mm)の長尺物を積載可能です。
しかし、リアサスペンションを構造がシンプルで省スペースで収まる代わりに複雑な制御が難しいトーションビーム式から走行性能が向上するダブルウィッシュボーンに変更されたことで荷室への張り出しが増えてしまっており最大荷室幅は先代より180mm縮小されてしまっているのは残念な点です。
カタログサイトで上に置いてあるゴルフバッグ積載量の見本を見ると、長さ46インチのゴルフクラブが入る9.5インチのゴルフバッグが4個(E-Four 3個)収納可能となっておりこのクラスのセダンとしては標準よりやや小ぶりながら充分なスペースが確保されてはいます。
しかし、同クラスのセダンと比較すると高さ方向に余裕があるとは言えず、上記のゴルフバッグの場合、シューズバッグ・ウェアバッグなど他の荷物を荷室に積載するのは厳しく、リアシートに積載する必要があることを考慮すれば『大人四人でゴルフに』というのは現実的ではないでしょう。
他のトヨタ車と比較すればアクア/ヴィッツよりは広いがカローラアクシオ程度の使い勝手、程度に考えて頂くといいでしょう。
日常の買い物には充分な広さは確保されていますので、不必要な物を載せないなど工夫すれば不自由は感じずに使用出来ます。
リアシートを倒した状態、フル荷室状態ではどうでしょう?
流石にワゴンには敵いませんが、バルクヘッドが無い分トランクスルー機能付のセダンよりは広々とした空間となります。
上記の通り1,695mmの長さが確保出来ます。
しかし、これはフロントシートを一番前にした上で垂直から後ろへ21度傾斜させた時での長さですので実際は1,500mmといったところが現実的な長さとなります。
このスペースを使うと例えばクロスバイクやロードバイク・折り畳み自転車、ウインタースポーツでは男性向けのスキー板はコンソールボックス上のスペースを利用するなどの工夫が必要となってきますがスノーボードは無理なく積載出来ます。
ハッチバックとして標準的なスタイリングのカローラスポーツと比較すると、天井高とセダンに近いリアハッチ形状であるプリウスは積載量も使い勝手も劣ります。
しかし、アウトドアレジャーに使うのにも、多少大きな荷物を運ぶのにも有効に活用出来る荷室スペースであるといえます。
【プリウス】流行りの車中泊。快適に過ごせるか
引用:http://gazoo.com/my/sites/0000015840/T2524618/Lists/Posts/Post.aspx?ID=102
最近では「ゆるキャン△」などのサブカルチャーなどの影響もあってかアウトドアでの趣味を満喫する人が増えてきた事、災害時での就寝スペースの確保やホテル需要に対して供給不足という実状から宿が確保出来ない場合など、様々な理由から注目を集めている車中泊。
車中泊に対応した軽バン「N-VAN」が登場したり、車中泊用のカー用品のラインナップが増えたり車中泊対応カスタマイズカーが展示会に出品されるなど車中泊への注目度がわかります。
広大な室内スペースを備えるミニバンではシートをフルフラットにして就寝スペースを作り出す事が容易ですが、果たしてプリウスではどうでしょう?
これまで記載してきたようにプリウスはステーションワゴンと同じく、バルクヘッドが無く、後部座席を前に倒してフラットな荷室空間を作り出す事が出来ます。
これを活かして就寝スペースを作ることは可能でしょうか?
実際にプリウスで車中泊をしてみた方々の感想から分析していきます。
最大1,695mm、と数値上ではなんとかいけそうな気がしますが実際に横になってみると脚を伸ばすのには厳しいです。
また後部座席を倒してもフルフラットにはならないため、段差を埋めるシングルマットレスを敷き出来る限りフラットにする必要があります。
そうすれば脚を曲げて斜めに寝る体勢ならば大人一人が眠るには充分なスペースとなります。
フロントシートを倒した状態よりは快適な空間を確保出来ます。
プリウスの傾斜したリアハッチガラスを活かして、枕を運転席側では無く荷室側に持ってくるとガラス越しに星空の下で眠る、という使い方も出来ます。
ただし、注意が必要となってくるのはプリウスの室内高。
ミニバンのように充分な高さがあるわけではありませんので室内で起き上がるのも一苦労。
寝た状態から座ることは無理なので乗り降りには一工夫が必要です。
上記の荷室側に枕を持ってきた際には特に頭上スペースが無いため寝転がりながら室内を移動する必要があります。
このような制約がありますので二人以上での車中泊は厳しいものがあります。
二人が並んで横になるのは厳しいのでフロントシートを使用しての就寝となるでしょう。
この場合、フロントシートはミニバンのようにフラットに後ろには倒れず斜めの体勢になるなど制約があります。
それでも車中泊に活用出来るプリウスならではのメリットはあります。
車中泊のみならずドライブでの休息時に活用出来るアクセサリーコンセント(AC100V・1500W)です。
引用:https://toyota.jp/prius/interior/comfort/
【Aプレミアム】グレードでは標準搭載、【A】・【S】ではメーカーオプション(税抜き40,000円)として用意されており、コンソールボックス後部とラゲッジルーム内の2箇所にコンセントを備え付けることが出来ます。
詳しい解説は別記事での紹介となりますが、停電などの非常時に活用できる非常時給電機能が備わっており、発電機として使う事が出来ます。
(一部地域では駐車・停車時にエンジンを始動させた場合、条例に抵触する可能性がありますので確認の上で使用して下さい。)
後付けの安価なDC-ACコンバーターでは真似出来ない機能です。
残念ながら【E】グレードでは装着出来ません。
車中泊の際には枕元にコンセントか確保出来るのでスマートフォンやノートパソコンなどの充電が出来ます。
また、エンジンを回しておく必要はありますが最大1500Wの電力を活かして電気ケトルを使ってお湯を沸かせます。
コーヒーやインスタント食品用として活用出来るでしょう。
この便利なACコンセントがあるだけでも快適な車中泊は可能だといえます。
オートキャンプ場での電源として活用する、というのもアリでしょう。
またディーラーオプションの「LEDバルブセット」と「ラゲージルームランプ」でルームランプ、マップランプ、バニティランプ、カーテシランプ、ラゲージルームランプを白色LEDに変更しておくことをお奨めします。
引用:https://toyota.jp/prius/accessories/interior/
引用:https://toyota.jp/prius/accessories/interior/
車中泊での室内灯としてのみならず日常での利用でも室内を白く明るい灯りで視認しやすくすることが出来て非常に便利です。
アイキャッチ画像引用URL:引用:https://www.tomtomsvoice.jp/voice/?p=12296
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