新型【60系プリウス】は実際どのくらい燃費がいいのか

60系(新型)

【60系プリウス】の燃費は、実際にどれくらいとなっているのでしょうか。

2023年1月に、待望のフルモデルチェンジが行われた新型プリウスですが、プリウスと言えば環境面に配慮した世界初となる量産型ハイブリッド車である事から、燃費性能を思い浮かべる方も多いと思います。

また、昨今ではコンパクト車やミニバン車など多くの車種でハイブリッドシステムを搭載したモデルが普及していることもあり、60系と呼ばれる新型プリウスは国産車の中で何番目に燃費がいいのか、興味を持っている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、フルモデルチェンジが行われた60系新型プリウスの燃費値や性能の順位、燃費性能で大きく変化するガソリン代の紹介などを中心に、60系プリウスと燃費について解説をしていきます。

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【60系プリウス】の燃費はどのくらいなのか

引用:https://bit.ly/3WauorC

トヨタ プリウスと言えば、世界初の量産型ハイブリッドカーとして1997年12月に初代モデルの販売が開始され、現在では多くの車種に搭載されるハイブリッドモデルの礎を築いた車です。

元々ハイブリッドカーは、環境問題に配慮した車と言う部分をコンセプトに開発が行われ、蓄電池とモーターを組み合わせて走行する事で排出ガスを軽減するだけではなく、燃料を使用するエンジンでの走行回数を減らす事により、燃費を向上させると言う事が1つの目的でした。

結果的に、プリウスは環境面への配慮と低燃費性能を併せ持った車として世界中で大成功をおさめ、初代モデルの販売が開始されてから20年以上が経過した2023年には、5代目となる最新モデルも販売されています。

引用:http://tinyurl.com/35cenm4k

この新型プリウスは、車両の型式が『ZVW60』または『MXWH60』となる事から、60系プリウスとも呼ばれ、先代モデルを超える受注数となった事も大きな話題となりましたが、やはりプリウスと言えば優れた燃費性能が売りの1つであるため、新型モデルではどのくらいの燃費なのか興味を持っている方も多いと思います。

では実際に、フルモデルチェンジが行われた新型60系プリウスの燃費は、どのようになっているのでしょうか。

60系プリウスの詳しい燃費値を見てみると

60系プリウスの燃費値
測定モード/駆動方式 2WD E-Four(4WD)
WLTC 28.6~32.6km/L 26.7~30.7km/L
市街地モード 26.0~29.9km/L 23.4~27.6km/L
郊外モード 31.1~37.3km/L 29.3~34.9km/L
高速道路モード 28.2~31.2km/L 26.8~29.8km/L

となっており、60系プリウスはグレードによって1.8Lと2.0Lの2種類のエンジンが搭載されるため燃費値にバラツキがあるものの、3ナンバー車規格のボディサイズである事を考えると、非常に優秀であると言えます。

引用:http://tinyurl.com/y89ea5mh

この数値を、歴代モデルのプリウスと比較してみると

モデル 燃費値 測定モード WLTCモード換算値
初代(10系) 最大28km/L 10・15モード 約20km/L程度
2代目(20系) 最大35.5km/L 10・15モード 約25.0km/L程度
3代目(30系) 最大38.0km/L 10・15モード 約27.0km/L程度
4代目(50系) 最大40.8km/L JC08モード 約29.0km/L程度

となり、燃費値だけを見てみると60系プリウスは20系と呼ばれる2代目移行のモデルより、燃費性能が劣る結果となる事がわかります。

ただし、これは燃費の測定方法が旧規格時代の値である事が要因となっており、歴代モデルを現在の国際基準であるWLTCモード値に換算すると、60系プリウスの場合は先代モデルよりも最大で3km/L以上、燃費性能が向上している点は大きな進化です。

引用:http://tinyurl.com/4w9dj2zc

ちなみに、新型60系を含む歴代プリウスはモデルチェンジを行うごとにボディサイズが大型化している点が特徴ですが、初代から60系までの大きさを見てみると

モデル 全長 全幅 車両重量
初代(10系) 4,275~4,310mm 1,695mm 1,220~1,240kg
2代目(20系) 4,445mm 1,725mm 1,250~1,290kg
3代目(30系) 4,460mm 1,745mm 1,310~1,490kg
4代目(50系) 4,540~4,575mm 1,760mm 1,310~1,460kg
5代目(60系) 4,600mm 1,780mm 1,360~1,480kg

に設計されており、先に触れた通りモデルチェンジごとにボディのサイズが大きくなる事に加え、時代の変化と共に装備品などの影響から車両重量が重くなっているにも関わらず、燃費性能が向上している点を考慮すると、60系プリウスの燃費は開発の努力や技術の塊だと言えるでしょう。

この様に、モデルチェンジが行われた60系プリウスの燃費は、歴代モデルの中でもトップの数値となっており、燃費の良さを売りとする車に相応しい性能になっていると言えますので、購入や比較を行う際の参考にしてみて下さい。

【60系プリウス】燃費がいいとガソリン代にどれくらい影響が出るの?

引用:http://tinyurl.com/mvdpx6s5

前述の通り、60系プリウスの燃費は国産普通車の中でもトップクラスである事が分かりましたが、自動車を所有後に必要となる費用と言えば、ランニングコストの1つとして挙げられる燃料費を思い浮かべるという方も多いのではないでしょうか。

特に、昨今ではガソリン価格の高騰が続いており、低燃費車の購入または乗り換えを検討している方の多くはガソリン代を極力抑えたい傾向にあるため、60系プリウスの場合は、年間でどれくらいのガソリン代が必要なのか興味を持っている方も少なくないはずです。

では実際に、60系プリウスを含む燃費の良い車種は、ガソリン代にどれくらいの影響が出るのでしょうか。

まず、ガソリン代を算出する為には年間の走行距離やガソリンその物の価格設定が必要となりますが、これは自動車を使用する環境や現在居住している地域によって差が出てしまう事から、今回は

  • 年間平均走行距離の目安となる10,000km
  • レギュラーガソリンの価格は全国平均となる1リットル170円

と言う条件で計算をしていきます。

引用:http://tinyurl.com/4zsax85j

次に、1年間で必要となるガソリン代の計算方法としては

  1. 年間平均走行距離÷燃費=年間で必要なガソリン量
  2. 年間で必要なガソリン量×1リットルあたりのガソリン価格=年間のガソリン代

で算出することが可能ですが、この方法でハイブリッドモデルにおける第3位の燃費性能となった、60系プリウスのガソリン代を見ていくと

車名 燃費 必要ガソリン量 ガソリン代
60系プリウス 28.6~32.6km/L 349~306L 約59,300~52,000円前後

となり、60系プリウスは概ね年間で5万円台前半~6万円弱程度が、1年間に掛かるガソリン代の目安です。

引用:http://tinyurl.com/26ytf6f8

これを基に、60系プリウスと前の項目などで紹介した燃費性能ランキング上位車や人気の高い車種で、具体的な1年間に必要となるガソリン代の目安を比較してみると

車名 燃費値 必要ガソリン量 ガソリン代
60系プリウス 28.6~32.6km/L 349~306L 約59,300~52,000円前後
30系プリウス 約27.0km/L 370L 約62,900円前後
ヤリスクロス(HV) 27.8~30.8km/L 360~325L 約61,200~55,200円前後
スイフト(G) 23.4km/L 427L 約72,600円前後
新型アルファード(G) 10.6km/L 943L 約160,300円前後

※HV:ハイブリッド/G:ガソリン

となりますので、60系プリウスの燃費を基に他車種と比較すると、2世代前の30系プリウスとランキングで1つ下のランクだったヤリスクロスは概ね3,000円程度、ガソリンモデルでトップだったスイフトとは13,000~20,000円前後、新型モデルとなったアルファードとは100,000万円以上、年間で掛かるガソリン代に違いがあることが分かります。

もちろん自動車の燃費は、走行を行う環境や気象条件などによっても差が生じるため、全てのケースで上記の数字通りになる訳ではありませんが、燃費性能が少し異なるだけでも年間ガソリン代には影響が出ると言えますので、1つの目安として覚えておくと良いかも知れません。

引用:http://tinyurl.com/pnsxp7kp

ちなみに、60系プリウスの場合はハイブリッドモデル専売車となりますが、他の車種の中にはトヨタ・ヤリスやホンダ・フィットの様にガソリンモデルと併売されている車種も存在します。

この場合、動力方式の違いによる価格差を燃料費によって元を取る事ができるのか疑問を持つ方もいらっしゃると思いますが、これは、自動車を所有する年数や走行を行う距離によっても異なるものの、答えを先に言ってしまうと、動力方式の違いによる価格差は燃料費だけで元を取るのは難しいと言うのが現状です。

通常、ハイブリッドモデルは車種やグレードによって違いはあるものの、ガソリンモデルとは概ね30~40万円程度の価格差に設定されており、最も燃費性能が高いとされるヤリスの場合でも価格差は概ね35万円前となります。

また、先述の方法で年間に必要なガソリン代を算出すると

  • ハイブリッドモデル:概ね46,000~48,000円程度
  • ガソリンモデル:概ね78,700円程度

が必要となり、この差額である約30,000円で車両価格の差を埋めていくには、少なくとも10年の年月または100,000km以上の走行距離を要することになり、これ以降は故障箇所も増え費用が嵩んでくると予想すると、燃料費で元を取ると言うのは難しいと言う訳です。

引用:http://tinyurl.com/mr43k3zb

ただし、60系プリウスを含むハイブリッドモデルの場合は、新車を購入する際に必要となる重量税等が減免される事から実質的には年間10,000kmを走行し続けると、概ね10年以下で価格差を埋める事も可能ではあります。

しかし、街乗り等がメインと言うケースに関しては実際に厳しい数字である事に変わりはありませんので、ハイブリッドモデルの場合は燃費性能が良い事によって、燃料費と排出ガスを抑えられていると考える方が、気持ち的にも楽だと言えるでしょう。

この様に、60系プリウスは優れた燃費性能によって年間で約5万円台前半~6万円弱程度のガソリン代が必要となり、低燃費と呼ばれる他車と比較をすると短い年月でも燃料費に差が出る結果となっていますので、参考にしてみて下さい。

【60系プリウス】燃費のまとめ

今回は、60系プリウスの燃費について解説をしてきましたが、新型モデルでは現在の国際燃費測定法であるWLTCモードで28.2~31.2km/L(2WD)、E-Fourと呼ばれる4輪駆動では26.8~29.8km/Lの燃費となっており、先代モデルと比較をして性能が向上していることが分かったと思います。

また、国産車の燃費性能ランキングでは、ボディと排気量が小さく燃費面で有利とされるコンパクト車に引けを取ることはなく、普通乗用車全体の中でも第3位という性能である点は、素晴らしいと言えるでしょう。

さらに、燃費性能が高い事で消費する燃料も抑える事ができ、コンパクト車と比較しても年間で3,000円以上、大型ミニバン車のガソリンモデルとは100,000円以上、年間のガソリン代に差が出るケースもありますので、燃費を比較する際などの参考にして下さい。

アイキャッチ画像 引用:http://tinyurl.com/yv2345c4</span

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